高校生によるeスポーツの祭典「STAGE:0」
近年、注目を集めているeスポーツですが、「eスポーツ版の甲子園」と称される「STAGE:0」という大会があることを知っていますか?
まるで高校野球のように全国の高校生たちがeスポーツで熱い戦いを繰り広げます。今回は、高校生eスポーツ甲子園「STAGE:0」について紹介します。
eスポーツ甲子園「STAGE:0」について
「参加資格。高校生。以上。」
高校生eスポーツ甲子園 STAGE:0(ステージゼロ)とは、全国の高校生たちがチームを組んで日本一を目指すeスポーツ大会。全国で予選を行い、勝ち進んだチームが決勝へと進みます。
第二回となる2020年の大会でのエントリー数は1,779校、2,158チーム、総勢5,555名もの高校生たちが参加。四日間に渡って行われた決勝では、ライブ配信が行われその総視聴者数は747万人に及びました。バーチャルスタジオなどの導入もあり、最先端の配信も注目されました。
2021年に開催される「Coca-Cola STAGE:0 eSPORTS High-School Championship 2021」アンバサダーには、田中卓志(アンガールズ)、池田美優(みちょぱ)、スペシャルサポーターにはアルコ&ピースの二人が任命されています。
また、この大会のスポンサーは、トップスポンサーにコカ・コーラ、ゴールドスポンサーにロート製薬・mouseコンピューター・日清食品(カップヌードル)など、名だたる大手企業が参加しています。
STAGE:0の参加資格
高校生eスポーツ甲子園 STAGE:0の参加資格は日本国内に在住する高校生ということだけです。
定時制・高等専門学校・通信高校・インターナショナルスクールなども含みます。なお、チームメンバーは同じ学校の中で組む必用があります。
予選大会は、北海道ブロック・東北ブロック・関東ブロック・中部ブロック・関西ブロック・中国-四国ブロック・九州-沖縄ブロック・オンライン高校ブロックに分けられます。
競技ゲームタイトル
高校生eスポーツ甲子園 STAGE:0では、以下3つの部門(ゲームタイトル)での大会が開催されます。
クラッシュ・ロワイヤル部門、フォートナイト部門、リーグ・オブ・レジェンド部門があります。
クラッシュ・ロワイヤル部門
クラッシュ・ロワイヤルは、フィンランドのゲーム会社「Supercell」が開発したタワーディフェンスゲーム。カードを8枚組み合わせて、自分のタワーを守りながら相手のタワーを倒します。
ゲーム内容はシンプルですが、リアルタイムで行われる対戦には判断力や戦略性が求められる熱いゲームです。
クラッシュ・ロワイヤルはeスポーツ業界での非常に人気が高く、2020年には中国で「2020 クラロワリーグ 世界一決定戦」が開催されました。2021年も開催が予定されており、賞金は総額160万ドル(約1億6千万円)以上と言われています。
高校生eスポーツ甲子園STAGE:0では、同じ学校で3人1組のチームを組んで戦います。対戦形式は、ゲームを3回行い、ゲームを2本先取した方が勝利チームとなります。
フォートナイト部門
フォートナイトは、アメリカのゲーム会社「Epic Games」が開発した、世界で3億5千万人ものプレイヤーがいるバトルロイヤルゲームです。
フォートナイトには「バトルロイヤル」・「パーティーロイヤル」・「クリエイティブ」・「世界を救え」のゲームモードがありますが、高校生eスポーツ甲子園では「バトルロイヤルモード」で競技を行います。バトルロイヤルモードは、最大100人が島へ降下し生き残りを目指すモードで、2人1組でチームを組む「デュオ」で戦います。
高校生eスポーツ甲子園STAGE:0は、ブロック代表決定戦と決勝大会の2部制を採用しています。ブロック代表決定戦の上位22チームが決勝大会に進出することができます。そして、決勝大会では、44チームによるバトルロイヤルで優勝を争います。
リーグ・オブ・レジェンド部門
リーグ・オブ・レジェンドは、アメリカのゲーム会社「Riot Games」が開発した、キャラクターを操作して相手の拠点を破壊するMOBAと呼ばれるジャンルのゲームです。
戦略性・競技性が高くeスポーツ業界で非常に高い支持を受けているリーグ・オブ・レジェンドは、テクニック・チーム連携・対応力など、勝利するためには総合的なゲーム能力が求められます。
高校生eスポーツ甲子園STAGE:0では、5人1組のチームを組んでトーナメントドラフトモードで戦いを広げます。ブロックRound1・ブロックRound2・ブロック代表決定戦・決勝大会の4部制で競技を行います。
大会優勝賞品
2021年の高校生eスポーツ甲子園STAGE:0には賞金はありませんが、優勝チームには賞品を用意しています。ゲーム部門による賞品は以下の通りです。
クラッシュ・ロワイヤル部門
日本のトッププレイヤーやトップストリーマーとの対戦権
クラッシュ・ロワイヤル5周年記念デザインTシャツ
フォートナイト部門
大会優勝チームには、プロや有名配信者との特別マッチに招待
プロ選手や有名ストリーマーとの交流や記念マッチなどを組み込んだプログラム
※変更の可能性あり
リーグ・オブ・レジェンド部門
達成者ライズ
50,000ライアットポイントほか
2020年の優勝・準優勝高校
2020年の高校生eスポーツ甲子園STAGE:0で優勝・準優勝を収めたチームは以下の通りです。
クラッシュ・ロワイヤル部門
[優勝]
関東ブロック代表
三田国際学園高等学校(東京都)「翠雲」
[準優勝]
九州・沖縄ブロック代表
角川ドワンゴ学園N高等学校(沖縄県)「Nexus」
フォートナイト部門
[優勝]
角川ドワンゴ学園N高等学校(沖縄県)「しぐま部屋」
[準優勝]
愛媛県立東温高等高校(愛媛県)「1年5組」
リーグ・オブ・レジェンド部門
[優勝]
角川ドワンゴ学園N高等学校(沖縄県)「KDG N1」
[準優勝]
クラーク記念国際高等学校秋葉原ITキャンパス(東京都)「Yuki飯食べ隊」
まとめ
高校生eスポーツ甲子園STAGE:0は、高校生でeスポーツが好きならぜひエントリーしてほしい大会です。
素晴らしいプレイや好成績を残せば、プロのeスポーツ選手を目指す高校生にとってプロチームやスポンサー企業への良いアピールになることでしょう。
また、高校生であれば誰でも参加できるので、高校生活の素敵な思い出作りとしても魅力的な大会です。
日本一に輝くのはどの高校のどんなチームなのか、熱い激闘が今年も楽しみですね。