広がるスマホでのeスポーツ
eスポーツというと、最新の家庭用ゲーム機やハイスペックなゲーミングパソコンで行うイメージがあるのではないでしょうか?
しかし、今ではスマートフォンが高性能になり、ゲーム機顔負けのゲームアプリが数多く提供されています。また、ゲーム機やパソコンの人気ゲームのスマホ・モバイル版も次々に登場。携帯キャリア大手の「NTTドコモ」がeスポーツ業界に参入するなど、スマホでのeスポーツが盛んになってきています。
誰もが持っているスマホで気軽にeスポーツができるのが魅力的なスマホゲーム。どんなゲームアプリがあるか、主なeスポーツ大会、ゲームをする上での注意点などを紹介していきます。
スマホのeスポーツタイトル
フォートナイト(Fortnite)
フォートナイトは、バトルロイヤル要素やクラフト要素のあるTPSゲーム。
PCやPS4などのイメージがありますが、スマホでもプレイすることができます。世界中で人気を博しており、登録プレイヤーは3億をも超えています。
基本的に無料でプレイでき、無課金でもキャラクターに性能差がないため、誰でも手軽に始めることができます。
ジャンル
TPS・バトルロイヤル
主な大会と賞金
Fortnite World Cup Finals 2019(賞金総額:3,000万ドル)
JeSU(日本eスポーツ連合)ライセンス
なし
PUBG MOBILE
PUBG MOBILEは、100人同時に対戦するバトルロイヤルシューターです。
ステージで武器やアイテムを調達し、それらを使って生き残ったプレイヤーが勝ちとなります。
試合ごとに全プレイヤーが同じ条件でスタートするので、毎回の対戦ごとに違ったゲーム体験ができます。
ジャンル
TPS・バトルロイヤル
主な大会と賞金
賞金:PUBG MOBILE JAPAN LEAGUE(賞金総額3億円)
※開催者と契約したプロチームのみ参加可能
JeSU(日本eスポーツ連合)ライセンス
なし
Call of Duty Mobile
Call of Duty Mobileは、FPSの代表タイトルとも言えるCoDシリーズのアプリゲーム。
チームデスマッチやバトルロイヤルなどのモードを、コンシューマーゲームのようにスマホでも楽しむことができます。
ジャンル
FPS
主な大会と賞金
Call of Duty Mobile WORLD CHAMPIONSHIP(賞金総額200万ドル)
JeSU(日本eスポーツ連合)ライセンス
なし
パズル&ドラゴンズ
パズル&ドラゴンズは、「パズドラ」の愛称で親しまれている、パズルとダンジョンRPGを混ぜたアプリゲーム。
色鮮やかなドロップを動かして、並べて消すとモンスターを攻撃することができます。
通勤時間や休憩時間など若者から大人まで手軽に楽しめるゲームです。
ジャンル
パズル・RPG
主な大会と賞金
パズル&ドラコンズ CHAMPIONS CUP(賞金総額500万円)
JeSU(日本eスポーツ連合)ライセンス
あり
モンスターストライク
モンスターストライクは、「モンスト」の愛称で人気の、キャラクターを引っ張って敵に当てるパズル・RPGゲーム。
最大4人同時に遊ぶことができ、キャラクターを引っ張る独特のパズルアクションでクエストをクリアしていきます。
アニメなどとコラボイベントを多数しており、ファンを飽きさせません。
ジャンル
パズル・RPG
主な大会と賞金
モンストグランプリ 2021(賞金総額5000万円)
JeSU(日本eスポーツ連合)ライセンス
あり
シャドウバース(Shadowverse)
シャドウバースは、数々のヒットアプリを生み出したCygamesが提供する本格的カードバトルゲーム。「シャドバ」などの略称で呼ばれています。
基本プレイは無料ですが、最新かつ強力なカードを得るために課金してガチャを回すこともできます。
シャドバの世界観は「神撃のバハムート」をベースにしながら、様々なCygamesのキャラクターも登場するというものです。競技性が高く、世界中でeスポーツ大会が開かれています。
ジャンル
DCG
主な大会と賞金
RAGE SHADOWVERSE 2021 SPRING(賞金総額500万円)
JeSU(日本eスポーツ連合)ライセンス
なし
遊戯王デュエルリンクス
遊戯王デュエルリンクスとは、漫画の「遊戯王」および「遊戯王カード」をベースとしたオンライントレーディングカードゲームです。
簡単な操作で爽快にカードゲームを楽しむことができます。
デュアルワールドでは、キャラクターのレベルを上げ、デュエルやミッションをこなしていきます。オンライン対戦では、ランク戦やフリー対戦、フレンド対戦などのモードがあります。
ジャンル
DCG
主な大会と賞金
KCグランドトーナメント(特別仕様トロフィー)
JeSU(日本eスポーツ連合)ライセンス
なし
TEPPEN
TEPPENは、バイオハザードやモンスターハンター、ストリートファイターなどカプコンのキャラクターが登場するDCGゲームアプリで、先攻・後攻がないスピード感のあるバトルが繰り広げられます。
ストーリーモード、オンラインでのPvP(ランクマッチ)などのモードでゲームを楽しめます。
ジャンル
DCG
主な大会と賞金
TEPPEN WORLD CHAMPIONSHIP 2019(賞金総額500万円)
JeSU(日本eスポーツ連合)ライセンス
あり
ハースストーン(Hearthstone)
ハースストーンは、ウォークラフトの世界観が背景としたトレーディングカードゲーム。
30枚のデッキで相手の体力を0にするシンプルなシステムで、初心者でもわかりやすいのが魅力です。
その反面、2000種類以上にも昇るカードからデッキを作成し、相手がどう来るのか常に状況判断・予測力が必要になります。
ジャンル
DCG
主な大会と賞金
2014 Hearthstone World Championship(優勝賞金10万ドル)
JeSU(日本eスポーツ連合)ライセンス
なし
クラッシュロワイヤル
クラッシュロワイヤルは、8枚のカードを使ってデッキを編成し、自分のタワーを守りながら敵のタワーも攻めるアプリゲーム。リアルタイムで相手と3分間戦います。
1vs1や2vs2ができるパーティーモード、フレンドバトル、チャレンジなどのモードがあります。
ジャンル
タワーディフェンス
主な大会と賞金
クラロワリーグ(賞金総額約164万ドル)
JeSU(日本eスポーツ連合)ライセンス
なし
League of Legends Wild Rift
League of Legends Wild Riftは、PCで人気のリーグ・オブ・レジェンドをモバイルで楽しめる、マルチプレイヤーオンラインバトルアリーナ(MOBA)。
5vs5でキャラクターを成長させながら戦闘を行い、陣地を奪い合います。
その人気と競技性の高さから、世界各地でeスポーツ大会が開催されています。
ジャンル
MOBA
主な大会と賞金
Wild Rift OPEN TOURNAMENT(賞金総額300万円)
JeSU(日本eスポーツ連合)ライセンス
なし
伝説対決 Arena of Valor
伝説対決 Arena of Valorは、5vs5で戦うMOBA。
自分の好きなヒーローを選びバトルに参加し、チームで敵のタワーに攻め込みます。そして敵のベースを破壊する仲間との協力が大切なゲームです。
世界で2億人以上ものユーザーがいる人気のゲームです。
ジャンル
MOBA
主な大会と賞金
賞金:Wild Rift OPEN TOURNAMENT(賞金総額300万円)
JeSU(日本eスポーツ連合)ライセンス
なし
IdentityV 第五人格
1人がハンター(鬼)、4人がサバイバー(逃げる人)となり、命がけの鬼ごっこを行うゲームです。
ハンターはサバイバーを追いつめて倒すことを目指し、サバイバーはハンターに倒されることなく暗号を解読し脱出することを目標とします。
ペルソナやシザーハンズ、ダンガンロンパ、約束のネバーランドなど、人気のゲームやアニメなどとコラボしていることで有名です。
ジャンル
非対称対戦サバイバルホラー
主な大会と賞金
IdentityV CHAMPIONSHIP JAPAN SUMMER 2021(優勝賞金360万円)
JeSU(日本eスポーツ連合)ライセンス
なし
スマホゲームをする上での注意点
スマホでゲームをすることが一般的になり、気軽に楽しめるようになった一方、アプリを遊ぶ上で注意しなくてはならない点があります。
1.正規のアプリか確認する
一つ目は、正規のアプリかどうか確認の上ダウンロードすることです。
アプリの中には人気ゲームを装ったものがあり、そういった不正アプリにはウイルスが仕込まれている場合があります。不正なアプリからウイルスに感染し、スマホを乗っ取られる、個人情報などが抜き取られる、などのリスクがあります。
必ず、公式アプリストアから正規のアプリかどうかを確認の上、インストールするようにしましょう。
2.課金のしすぎに注意
二つ目に、課金をする際は自分や家族の経済状況をよく考えることです。
ゲームアプリには基本プレイ無料のものが多いですが、アイテム・装備・キャラクターなどを課金して購入することができます。
ゲームにハマると課金したくなるものですが、アプリでの課金は「お金を使った」という感覚に乏しいため、短期間で生活に影響するような大金を使ってしまうユーザーもいます。子供が親から与えられたスマートフォンでゲームに課金し、後日、親に数十万円の請求が届いたなどの例も枚挙に暇がありません。
もちろん、お金に余裕があれば課金するのも良いですが、生活費を切り崩すほどの課金には注意しましょう。
3.データ通信量を把握する
三つ目は、データ通信量に注意することです。
ゲームアプリのほとんどがゲームを行う際にデータ通信を行います。また、アップデートなどの際には、ゲームにもよりますがギガ単位のデータを通信する場合もあります。
携帯キャリアの回線でゲームをプレイしたら通信量がオーバーし、「契約プランの容量を使い切ってしまった」という例も。
データ通信料の多いゲームをプレイする時や、アップデートなどの際は、wi-fi接続環境で行うようにしましょう。
まとめ
スマートフォンが「持ち歩けるパソコン」というレベルまで進歩したことにより、いつでも・誰でも・気軽にゲームを楽しめるようになりました。
大会へのエントリーも全てオンライン上で行えるゲームも多くなり、ますます環境を選ばずeスポーツに参加できる世界になってきたと言えるでしょう。
デジタルカードゲームなどはデッキを揃えて構築するのが少し大変ですが、ゲームアプリは基本プレイ無料のものが多いので、今回紹介した中で気になるアプリがあればぜひ試してみてください。